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院長ブログ

クオリティの低さに驚かされる 〜眼瞼下垂切開二重の開きすぎ、開かな過ぎ〜

みなさんこんにちは。

まだまだ暑い日が続いております。

夏は二重整形をはじめとして、様々な美容整形手術の時期です。

手術後の患者様も、手術を控えている患者様も体調の管理には十分注意していただければと思います。

現在、池本形成外科・美容外科は夏季休業をいただいております。

メール等でお問い合せいただいている患者様に関しましては、休業明けの8月28日(火)から順次ご返信いたしますのでもうしばらくお待ちいただければと思います。

ご不便お掛けいたしまして申し訳ありません。

さて今回ご紹介する症例は最近当院でもご相談件数が急激に増加しているご相談です。

眼瞼下垂手術後(切開二重手術後)の修正、開瞼の左右差、目の開きすぎ・開かなすぎ、二重幅左右差などのご相談です。

ご相談の件数が増加している原因としては、保険医療機関あるいは美容医療機関において開瞼操作つまり「挙筋前転術」等を行うことが多くなったことが挙げられると思います。

眼瞼下垂手術・開瞼アップなどの手術は保険医療期間と美容医療機関でそれぞれ目的は異なりますが、目の開きに関わる筋肉である上眼瞼挙筋腱膜、ミューラー筋などの操作を行うことは共通しております。

美容外科手術では「目を大きく見せる」効果や「二重の定着を図る」目的で行われることが多い手術方法です。

一方で、保険医療機関では眼瞼下垂症という疾患の治療目的で行われます。

前述の通り当院ではここ最近、眼瞼下垂症術後や切開二重+眼瞼下垂・開瞼アップ術後の患者様のご相談を受ける機会が大変多くなったと感じています。

中でも多いご相談は

  1. 目の開きすぎ(過開瞼)
  2. 二重幅の左右差
  3. 二重のライン・形が悪い
  4. 目の開き具合(開瞼量)の左右差
  5. 二重の食い込みが強い
  6. まぶたがめくれて粘膜が見えている(正確には粘膜ではありません)

などです。

保険治療の場合などはそもそも眼瞼下垂症という診断自体に疑問がある場合も少なくなく、眼瞼下垂症手術の適応ではない患者さんに行われてる場合などもあるようです。

美容医療においても過度に挙筋腱膜の前転・短縮を行いすぎたり、技術的に未熟なため十分な効果が得られていなかったりすることが原因として考えられます。

特に保険治療で眼瞼下垂手術が行われ、開きすぎ、開かなすぎ、左右差、二重のライン・形が変などの症状を認めた場合に「保険で治療したのだから」とか「二重の形を綺麗にしたければ美容外科に行け」などと言われて途方に暮れ、結果として当院のカウンセリングにお見えになる患者様も多くいらっしゃいます。

今回症例写真にご協力いただき、皆様にご紹介する患者様も保険による眼瞼下垂症手術後(大学病院でご高名な先生が担当されたようです)の患者様です。

患者様にはご協力いただきまして本当にありがとうございます。

53歳の女性で大学病院の形成外科で眼瞼下垂症手術を受けたところ、左目の開きすぎ、左右差、不自然な二重ラインの改善を希望して受診されました。

前医術後、当院修正手術前の写真を示します。

眼瞼下垂切開二重修正手術前開瞼

カウンセリングで患者様にお会いした時、眼瞼下垂手術・切開二重手術の出来栄え、そのクオリティがあまりにも低いのでとても驚いたことを覚えています。

しかも、この状態で特に希望がなければ治療は終了だとのことで、さらに驚かされました。

目の開きの著しい左右差

左目の開きすぎ(過開瞼・過矯正)

右目の眼瞼下垂残存(低矯正)

二重幅の左右差

などを認めます。

眼瞼下垂切開二重修正手術前閉瞼

目を閉じた状態では、特に左の二重ラインの強い食い込みを認めます。

眼瞼下垂や開瞼アップ・目力アップなどの手術を行った場合、二重の食い込みは強くなりやすいです。

同時に二重を形成する場合は二重の食い込みが強くなりすぎないように十分な配慮が必要だと個人的には考えています。

眼瞼下垂切開二重修正手術前下方視

下を向いた時にも左の二重ラインの食い込みは目立ちます。

下方視時における開瞼の左右差がありますが、これについてはもともとの目の開き具合(開瞼量)や目を開く筋肉の力(挙筋機能)に左右差がある場合は、下垂手術や挙筋操作の後では認められることがあります。

ただし、今回の場合は正面を向いた時(正眼視)でも左右差を認めていますので問題外ですね。

眼瞼下垂切開二重修正手術デザイン

手術のデザインでは、二重幅の左右差を改善するために右の二重ラインよりまつげ側の皮膚切除を行っています。

手術では挙筋腱膜の糸を全て抜去しました。

左はミューラー筋に糸がかかっており、挙筋腱膜は二重ラインの皮膚と強固に癒着していましたので、強い引き込みが無くなるように皮膚と挙筋腱膜を十分に剥離しました。

通常、挙筋前転や挙筋短縮に使用した糸を抜去しただけでは目の開き過ぎは改善しない場合がほとんどです。

傷跡の組織(瘢痕組織)で短縮した挙筋腱膜をミューラー筋、瞼板、眼窩隔膜などの周囲組織と十分な剥がすことを行わないと、開きすぎの改善が得られないのです。

そのような操作を十分に行ったとしても「開きすぎた目」の開きを弱めることは大変難しい手術であり、わずかに開き過ぎが残存してしまうことも決して少なくはありません。

そういう意味でも眼瞼下垂手術の適応は慎重であるべきだと強く思います。

眼瞼下垂切開二重修正手術直後開瞼

眼瞼下垂修正・切開二重修正術後に30分ほどクーリングを行った直後の状態です。

左の過開瞼は改善するとともに右の低矯正も改善しており、目の開き具合(開瞼量)の左右差がなくなりました。

二重幅の左右差もなくなり、綺麗な二重ラインに修正されていません。

また、手術直後ではありますが強い腫れは認めていません。

私自身は患者様になるべく早い社会復帰をしていただきたいという思いから、極力腫れの少ない手術を心がけています。

眼瞼下垂切開二重修正手術直後閉瞼

クーリング後の目を閉じた状態の所見です。

二重ラインの著しい食い込みは改善していますが、右に比べると左は若干食い込み気味です。

手術直後でこの食い込みであれば術後3ヶ月以上経過すれば格段に改善することが強く予想されます。

また、まぶたは完全に閉じきっていませんが、挙筋操作手術直後にはよく認める症状です。

この程度であれば術後の経過とともに問題なく改善することが予想されます。

何れにしても十分な経過観察は行っていく必要はあります。

眼瞼下垂切開二重修正手術直後下方視

下を向いた状態での目の開き具合も左右差なく改善しました。

左の二重ライン食い込みに関しての所見は前述の通りです。

眼瞼下垂切開二重修正手術翌日開瞼

手術翌日の消毒時の様子です。

手術直後に比べて腫れが強くなっていますが、翌日でこの程度であれば抜糸の頃にはかなり落ち着いていると思われます。

手術後の腫れの影響で目の開きは一時的に低下していますが、腫れが減少するとともに改善してきます。

眼瞼下垂切開二重修正手術後6日目開瞼

手術後6日目の抜糸時の所見です。

術後1日目で認めた腫れと一時的な開瞼の低下は改善しています。

開瞼の左右差もなく、二重ラインも綺麗な末広型の二重になっています。

眼瞼下垂切開二重修正手術後6日目閉瞼

手術後6日目の目を閉じた状態(閉瞼)です。

抜糸直後なので二重ラインの食い込み感は変わりませんが、今後の改善については前述の通りです。

手術直後に認めていたまぶたの閉じづらさ(閉瞼障害)は改善しています。

眼瞼下垂切開二重修正手術後6日目下方視

下を向いた状態でも開瞼の左右差はありません。

二重ラインの食い込み具合も改善しており、修正術前のような著しい食い込みは認めません。

今回の眼瞼下垂・切開二重手術後の経過の供覧は修正手術後6日目までの以上になります。

修正手術後たった6日しか経過していませんが、腫れを極力少なくなるように手術をお行っておりますので、抜糸が終わればメイクをして外出に出かけたり、職場に復帰できるまでに回復しました。

(実際には抜糸までの期間も職場に復帰されていたようです。)

患者様が改善を希望されていた「目の開きの著しい左右差」「左目の開きすぎ(過開瞼・過矯正)」「右目の眼瞼下垂残存(低矯正)」「二重幅の左右差」などは眼瞼下垂・切開二重修正手術により良好に改善しております。

とは言え、まだ修正手術後1週足らずですので、今後も傷跡、開瞼の左右差、過開瞼の再発、二重幅の左右差、二重ラインの食い込みなどについて十分に経過を拝見させていただく予定です。

患者様にはこの度のご協力大変ありがとうございました。

眼瞼下垂手術後や美容外科での開瞼アップ、挙筋短縮・前転等の術後でお悩みの患者様にはどうぞ修正治療の参考にしていただければと思います。

手術費用:眼瞼下垂修正・切開二重修正 54万円(税別)

リスク:瘢痕、開瞼の左右差、過開瞼の残存、閉瞼障害による角膜障害、二重幅の左右差、二重幅等が希望と異なるなどのリスクがあります。

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